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言葉ひとつでやる気が出る教育

幼児教育に、ご家庭ではどのようなことをされているでしょうか。ピアノやサッカーなどの習い事も、今後必ず役立つスキルになるでしょう。しかし、一般教養となればどうでしょうか。声のかけ方ひとつでも、子どもは変わるという話を教育者もおっしゃっています。例えば、ある学校で小学5年生に「親にかけてほしい言葉」と「かけてほしくない言葉」についてアンケートを取ったようです。最近の子どもは『頑張ったね』『頭がいいね、さすがだね』という言葉を期待していることがわかったようです。つまり、幼児でも、小学生以上の児童でも、「ほめて伸ばす」ということが必要だということがわかります。そして、そこに『ありがとう』という、感謝する言葉を望む子どもたちが意外にも少ないことは、大人として、少しだけ残念な気持ちになりますし、決してそこから嫉妬や人をそしる言葉が増えていかないことも願いたいものです。本来は、人の心が大きく、広くなり、他人の長所に目が届くように教え、育てることにあるのではないでしょうか。今、ほめたたえる言葉が一番溢れているのは、幼稚園や保育園、小学校などはもちろん、学習指導塾でしょう。だからこそ、そうした場所に子どもは自然に集まるし、人も育つのです。言葉を教わる世界に子どもたちはいますが、そこに喜びがあり、活力があり、希望があるという話を多くの大人が伝えていかなければなりません。ちなみに、かけてほしくない言葉も気になるでしょう。もっとも否定的な言葉が上位にランクインしており、『バカだね』とか『やっぱりダメだね』などですが、意外に「もっと勉強しなさい」という言葉も入っています。親、教育者となる大人は、気づかないうちに感情でものをいって、子どもの心を傷つけているかもしれません。叱りたいと思っても、ぐっとこらえて、むしろそうした時は、何かでほめてあげたほうが、かえってやる気を起こすかもしれない、そうした声も耳にします。

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